蜜柑の香りでパラレルワールドが発生しない理由

白時SWで扱うにはあまりに複雑でマニアックすぎる作者用の設定ですが、
使いたい方は勿論、使って下さってOKです。


並行世界には違いない

「ニーフォン」も白時系列の並行世界ですが、
ホームページに例えるなら、存在しているディレクトリが1段階下です。
なのでマイさんのいる「日本」という国がSF風と同じ世界の並行世界に当たります。

蒼が作る「ニーフォン」からはパラレルワールドが発生しない

白時キャラで物語を作る時点で、完結した場合はSW化すると決めていたので
自分の手持ちから並行世界が出ないよう注意しました。
他の方の作って下さる並行世界とごっちゃになるのを防ぐためです(笑)。

具体的には以下のような設定です。

歴史はその場にいる人間の持っているデータから構築される

パラレルワールドが発生してしまうと、演算すべきデータが増えるので
プログラムは、その場にいる人間の持っているデータを収集して、歴史を算出します。
世界は100年単位で並列的に管理されているので、
世界の破損が起こりうる時空跳躍は100年以上の時空跳躍です。
つまり、蜜柑の香りの現代軸だったチハル達の時代の時間も、
チハル達から見た未来世界のシムラ達の時間も同時に流れているのです。

人間は歴史を抱えて生まれてくる

上記のような性質のため、人間がある程度、決められた通りに動かないと
歴史の大規模な変化がしょっちゅう起こってしまい、大変なことになります。
それゆえ人間は生まれてから死ぬまでの、自分の大まかな歴史を抱えて生まれてきます。
自分が抱えてきた歴史の通りに生きていきますが、
歴史に名が残らないような犯罪者が改心するといったような変化は
些細な変化なので、説得すれば自然と改心します。
しかし歴史に名を残す人物として生まれてきた人間は
なかなか自分の抱えている歴史から逃れられません。

チハルの魔法転写でカナが何度も死にそうになっているのが例です。
他には、元の歴史ではヒイラギは30歳頃に死んでいました。
変わった歴史の教科書を見て、シムラ達はどう思ったでしょうね(笑)。

また、ソラヤマとアヤも元の歴史では結婚していませんでした。
ゆえに新しくなった2030年で、見慣れない先生が2人増えたという裏設定。
ソラヤマは自分の家を守り続けたので「ソラヤマ先生」ですが
ヒイラギはトキオカ家に入り、その後トキオカ農園はどんな時代も蜜柑を作り続けたので
あのヒイラギ似の先生は「トキオカ先生」です。

ミナとチアキは元の歴史の頃から結婚していることが判明しています。鉄板カップル。
ただし、時空跳躍の技術を完成させたのも彼らの子孫です。罪だな、天才遺伝子…。

過去は常に反映される

常に、といっても数日に一度の定期メンテナンス毎に、ですが
「過去」がある時代は「過去」のデータを自動的に反映するようになっているので
その時代で起こっていることが「過去」のデータと大きくズレている場合は
大規模な環境変化が起こる可能性があります。

シムラ達が時空跳躍する前は土地が枯れていたのに、
帰ってきたら緑が芽吹いていたというのが例です。

この大規模な変更の際に人間の記憶のデータも書き換えられてしまうため、
歴史が変わったことには気付きません。
基本的には深夜の時間帯にメンテナンスが行われているため、
深夜に起きている職業の人や、深夜を好む人は違和感を感じてはいるようです。
しかし誰にでもある違和感なので、この世界では「普通」とみなされてしまいます。

歴史の改ざんは御法度

ただし、これは「管理者用」のプログラムであり、
中に住む人間達が時空跳躍を行って歴史を改ざんするのは
修復不可能なエラーを引き起こしかねない危険な行為です。

管理者が用意した仮想領域内でなら、
過去の人間と未来の人間が会話するといったことも可能ですが、
データの保護のため互いに誰も傷つけることは出来ません。
(管理者がプログラムを書き換えれば別ですが)

時丘マイの私有物になった後は

良く言えば自由、悪く言えばマイのやりたい放題の世界になりました(笑)。
ゆえに上記の「仮想領域内では傷つけ合えない」というプログラムも
マイが書き換えてしまえば「戦闘可能な領域」として
時代を超えた戦闘を繰り返すバトルフィールドを創り出すことも不可能ではありません。
「蜜柑の香り」ではチアキに止められたので、マイはやってません。

2300年以降の世界は「未知」

設定されているのは2300年(厳密には2299年12月31日23時59分)までなので
それ以降の未来は存在せず、今までは消滅していました。
マイが設定すればこれより先の未来も紡がれるようになります。




以上が作者が「蜜柑の香り」という世界を回すために設定した、自分用の設定です。
自分用なので設定が甘い部分も多々あると思いますが、こんな感じのプログラムでした。


  • 最終更新:2015-12-23 13:35:18

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